福祉業界

僕が介護士として3年働いて学んだこと

僕は、システムエンジニアを
20年近くやった後、福祉業界に転業した。

ショートステイで1年、特別養護老人ホームで2年働いたあと、
現在は、障碍者施設に支援員として従事している。

他の人から、よく「介護なんて大変だね!」とか、
「その転職は驚く!」 と言われる。

誤解を恐れずに言うと、
僕にとって、介護の仕事は、
システムエンジニアを辞めた理由に比べたら、楽なものだ。

ただ、なんとなく福祉の仕事を続けてきて、
転職・起業しようと思ったことは数限りない・・・。

今日は、「僕が介護業界で3年働いて学んだこと」
について書いていきたいと思います。

これを読んでくれた方が、
「生きる」ということは、どういったものなのか?
を感じ取ってもらい、少しでも有益なものになったら・・という思いで
いつもより真面目に書いてみた。だから、ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しい。

よく、「死」を意識することで
「生」が意識できるとかよく言うけど、
それは、本当に死を、、、
あまりにも突発的な人の死を
体験することでしか実感がわいてこないんだと思う。

介護の現場は、いやおうにも人の死と向きあわなければならない。
僕が介護業界で3年働いて学んだことは、
「人はいつ死んでもおかしくない」ということだ。

それは、僕が介護の仕事をしだして3年目のある夜勤の日に起きた。

Kさん(仮名)は、僕が話をすると、
いつも親しみのある笑顔でニコニコと会話をしてくれる
勤務先の入所されているおじいちゃん(利用者さん。)
特に余談を許さない健康状態というわけでもなく、
健康を崩すこともなく、日々生活をされていた。

夜21時
その日も、何気ない会話で、就寝をされた。
「もう、寝る時間か~、歳を食うと時間が経つのが早いなぁ~」
それが僕とKさんが最後に交わした会話だった。

翌朝、4時
最後の巡回をした時、Kさんは、いつもの笑顔で寝息をたててスヤスヤと寝ていた。
(施設に導入されている睡眠時のバイタルを記録するシステムにも、生きている証拠としての情報が記録されていた。)

翌朝、6時
起床介助時、順番に同僚の職員と起こしに居室を回る。
Kさんの部屋を起こしに同僚の職員が行った後、動きがあわただしくなった。

息をしてない、、冷たい、、

人の死は、なんの前触れもなく突然おとずれる。
そのまま救急搬送する。

翌朝10時30分
もう前の笑顔の状態で施設に戻ってくることはなかった。
死という報告を緊急搬送先から帰ってきた同僚の職員から聞いたあと、
しばらく呆然として、やりきれない気持ちになった。

ほんの9時間前、、笑顔で話をしていた人が、、なんの予兆もなく亡くなった、
数日後、ようやく心の整理をして気づいたこと。
それは、、
「人はいつか死ぬのではなく、いつ死んでもおかしくない」という事実。

人は死ぬことは絶対だ。
だけど、僕らは、、、普段、意識しないと、
自分も周りの人の命も、
このまま永遠にあたりまえのように
続くものだという錯覚のもとに
生活をしてしまっている。

1秒後、、、
目の前の大切な人が
急死する事実を想像できるだろうか?

それは、なんら不思議なことではない。

一度、あなたも自分に問うて欲しい

自分の大切な人が、
その人が1秒後に亡くなって
後悔しないだろうか?

たとえば、
自分が1秒後に死んだら、
後悔しないだろうか?

僕は、Kさんの死から、
もっと自分の大切な人と
真剣に向き合って
生きなければならない、
もっと、一瞬一瞬を大切に
過ごさなければならないことを学んだ

日常に埋もれてしまって
この生活が永遠にあたりまえのように
続くものだという錯覚になったとき
僕はKさんと過ごした時間を思い出してみる

僕がブロックチェーンに興味関心があるのは、
世の中の問題を抜本的に解決し、
多くの人を幸せにするインパクトがあるからだ。

手段が他にあるのなら、ぶっちゃけ、
ブロックチェーンでなくてもいい。

僕が介護福祉士を3年やって学んだこと
それは、
「人はいつ死んでもおかしくない」という事実。
そして、そのために一瞬一瞬を精一杯に生きなければならないということ

これを読んで何か感じるものがあれば、
ぜひ、あなたの大切な人に共有していただき、
「生きるヒント」になれば、幸いです。

コメント

    • 李 夢姫 い モンヒ
    • 2020年 7月 30日

    人が急に亡くなるなんて恐ろしいです。
    私が働いている施設でも経験がありました。
    もっと観察すれば良かったのにとおもいました。
    命は神様から恵まれたものだからと思いながら‘私とお会いできてありがとうございます。’とお送りしました。

    • 匿名
    • 2020年 7月 30日

    李 夢姫 :
    このコメントは管理者の承認を待っています。
    人が急に亡くなるなんて恐ろしいです。
    私が働いている施設でも経験がありました。
    もっと観察すれば良かったのにとおもいました。
    命は神様から恵まれたものだからと思いながら‘私とお会いできてありがとうございます。’とお送りしました。

      • k_sato
      • 2020年 7月 30日

      李 夢姫 さん コメントを頂き、ありがとうございます!

      「他の人ができないことを、生活できるように手助けをする。」
      そこには、ストレスも息詰まることもあるかもしれませんが、
      介護は、もっとも人間らしい仕事だと僕は、思います。

      外国人の労働者が増えてきてますが、僕は、外国人がみずから、
      もっと、「日本の介護現場に学びに行きたい!」と
      思っていただける、、日本の福祉にならなければならないと思います。

      また、いろいろご意見をお聞かせください。

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