ブロックチェーンは、新たな社会基盤として
様々なビジネスへの活用が取りざたされています。
今日は、ブロックチェーンを
食品ビジネスに活用した事例について
解説していきます。
ブロックチェーンは、当初、仮想通貨を支える技術
として活用されてきました。
続いて、金融業を中心とした決済処理、
国際送金に応用されました。
今後、さらに、あらゆるビジネスに
ブロックチェーンが活用されようとしています。
今後、ブロックチェーンの活用により大幅な
コスト削減や新しいビジネスモデルが
生まれてくることが期待されています。
あなたは、
今回のブロックチェーンをビジネスに活用した
事例を読むことによって、
ブロックチェーンの活用方法について
理解を深めることができ、
ブロックチェーンをビジネスに
活用する第一歩を踏むことができるようになります。
まずは、ブロックチェーンについてののおさらい
ブロックチェーンの特性-分散型台帳技術
- 参加者全員が同じ台帳を持つ
- 取引履歴を記録
- 改ざんできない
今回、解説するのは、
「ブロックチェーンを活用したサプライチェーンの構築」です。
現在、食品が生産者から食卓に並ぶまで、
実に多くの方が関わっています。
生産者・卸売業者・加工業者・小売業者・消費者などです。
ただ、各当事者のやり取りが紙で行われていたり、
当事者同士の閉じたデータベースで管理されていたり、
コミュニケーションが非効率で、
流通経路を正しく遡ることが難しい状態となってます
このため食中毒の問題が起きた時に
産地を特定するのに1週間以上かかったり、
経路の途中で品質が劣化し破棄されたり、
産地が偽装されるという問題が起きています。
<このプラットフォームが解決しようとする課題>
- 食中毒による死者が世界で42万人(WHO推計)
- 流通経路が遡るのに数日を要する
- 食品ロスが世界で1700万トン
- 野菜や果物については、品質劣化を理由に商品棚に並ぶ前に1/3が破棄されている
- 食の安全性に対する不信感の増大(産地偽装、添加物、農薬など)
これらの問題を解決するために、
ブロックチェーンにより当事者同士の取引履歴を記録し、
当事者がいつでもブロックチェーン全体の情報に
アクセスできるようにしたのが、このプラットフォームになります。
これにより流通経路が容易に管理できるようになり、
データが透明化され、特定の商品の生産ルートの特定を
容易にしました。ルートが特定できるので、
どのルートを通ると鮮度が保たれているとか、
保たれていないという分析もできるようにもなります。
産地をブロックチェーンに記録することで
改ざんされないデータが担保され
産地偽装という問題を解決することもできます。
消費者は、商品に取り付けられた
QRコードを専用のアプリで読むことで、
その商品の産地、添加物の有無についての
ブロックチェーンに裏付けされた信頼性の
高い情報を得ることができます。
<このプラットフォームの内容>
・追跡機能(現在位置の確認、トレーザビリティ―)
・証明書管理(産地偽装防止)
・鮮度分析
・自分(消費者)が手に取った食品が、どういう経路で流れてきて、どういう検査が行われたのかが確認できる。
たとえば、ある製品で食中毒が発生した場合、
過去、流通経路の特定に1週間かかっていたのが、
実証実験では、数秒で特定できることが確認できるようになります。
その結果、今までは棚と在庫の商品をすべて破棄していたのが、
特定の商品の破棄だけで済むようになり食品ロスの低下、
コスト削減にもつながっています。
今回解説した「ブロックチェーンを活用した食品プラットフォーム」の具体的な企業は次の3つが有名です。
- 中国 アリババ
消費者の元へ食品が届くまでの経路の透明化を計るブロックチェーンプラットフォーム - 日本 宮崎県東諸県郡綾町
栽培からワインの製造、流通までの履歴をブロックチェーンに記録して管理 - 米国 Walmart (IBM Food Trustが有名)
食品に関係する生産や流通などのあらゆる情報を「Blockchain」上に記録して管理
今回は、ブロックチェーンを食品の
サプライチェーンに活用した事例について
お伝えしました。
ブロックチェーンは何?と考えるより、
ブロックチェーンをビジネスに応用した事例を通して、
「なぜ、ブロックチェーンなのか?」を考えた方が、
効率的かつ効果的にブロックチェーンを
理解できるようになり、ビジネスに応用しやすくなります。
ブロックチェーンを食品ビジネスに
活用した事例のポイントは、
- 複数の当時者が台帳を共有することで新しい価値を作っていること
- 改ざんできない取引履歴を持つという特徴をいかして透明性を担保していること
さらに、今回の課題解決の取り組みは、
1社だけの問題ではなく業界全体の問題と捉えて、
同業他社の複数社で課題を解決しようとしていることが
着目すべき点としてあげられます。
今回の事例を通じて、ブロックチェーンの魅力に触れ、
ブロックチェーンをビジネスに活用することについて
理解を深めたと思います。
ブロックチェーンの事例について知ったら、
アウトプットすることが大事です。
是非、あなたも、今回の事例を通じて、
ご自身の業界の課題解決の方法を
考えてみてください。
「今回のような事例の活用ができるなら、
自分の知っているこんな問題も解決できるよね?」と
何か浮かんだ方は、是非、問い合わせメッセージやコメントしましょう。
フィードバック頂けるかたは是非、お願いします。
ブロックチェーンのビジネス活用事例は、
いろいろとあります。
・人事考課(公平な評価を実現)
職歴、成果、受賞履歴をブロックチェーンに記録
社員のやる気をアップ
(名古屋出身の方がCEOです)
・卒業証明書(学歴詐称の防止)
大学の卒業をブロックチェーンに記録
・個人情報を自分で管理
・音楽の著作権
・ブランド物の保証
・ECサイト
偽物、偽装、詐欺といったECサイトにおけるリスク回避
・集客
お店に行くだけでコインがもらえます。
・ゲーム
・公文書偽造防止
などなど
勉強会では、事例をもとにビジネスアイデアのブレストをみんなでやります。
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